こんにちは、たろです。
突然ですが、あなたはこんなふうに思ったことはありませんか?
- 「いつか転職しよう」
- 「タイミングを見て、語学留学に挑戦したい」
- 「落ち着いたら、独立も視野に入れている」
…でも気づけば、その“いつか”が何年も過ぎていた。
これはあなただけではなく、実は多くの人が経験している現象です。
なぜ私たちは、“やりたいこと”があるのに動けないのでしょうか?
その理由はとてもシンプルです。
先に結論をお伝えします。
私たちは「決断」することが怖いのではなく、
その裏にある“何かを断つ”という行為が怖いのです。
なぜ“断つ”ことが難しいのか?
「決断」という言葉には“選ぶ”というイメージがあるかもしれませんが、
本来は「決めて、他を断ち切る」ことを意味します。
でもこの“断ち切る”というのが厄介なんです。
なぜなら、断つことにはリスクと喪失感が伴うから。
たとえば…
- 転職を決断するということは、「今の安定」を手放すことでもある。
- 留学を決断するということは、「今の生活リズムや人間関係」を手放すことになるかもしれない。
何かを手に入れるためには、何かを失う可能性がある。
それが人間にとって、ものすごく怖い。
そしてもう一つ、大きな壁があります。
【本能的に“変化”を避ける脳のしくみ】
私たちの脳には「ホメオスタシス(恒常性維持機能)」という仕組みが備わっています。
これは、今の状態をキープしようとする本能的な力のことです。
たとえば:
- ダイエットを始めても、気づけばいつもの食生活に戻ってしまう
- 朝活を決意しても、三日坊主で夜型に戻る
- 転職サイトを眺めるだけで、応募するまで至らない
これは「意志が弱い」のではなく、
脳があなたを“今のまま”に留めようとしているからなんです。
実際によくあるケース
● 30代で転職したいけど動けない人の思考パターン
- 「もっと条件の良い会社が見つかるかもしれない」
- 「転職した後、後悔したらどうしよう」
- 「そもそも、今の職場で大きな不満があるわけでもないし…」
こうして頭の中で堂々巡りを繰り返し、
結局、“転職しない”という【決断していない状態】が続いてしまうのです。
● 僕自身の体験
実は僕も、36歳のときに未経験業界への転職を決断しました。
ずっと迷っていました。
「もっと良い求人が出るかもしれない」
「今のままでも、まぁ安定はしてるしな…」
でもある時、ふと自問したんです。
「このまま5年後も今と同じ場所にいたら、自分は納得できるのか?」
答えは「NO」でした。
そこで、「もっと良い求人が出るかもしれない」という幻想を断ち、
「今ある選択肢の中でベストを選び、動く」ことにしました。
結果、不安もありながらも、今では「決断してよかった」と心から思えます。
「決断」は“選ぶこと”より“断つこと”
人は選択肢があると安心します。
けれど、多すぎる選択肢は逆に不安や迷いを生み、動けなくしてしまうのです。
本当に必要なのは、「どれを選ぶか」ではなく、
**「他を断ち、進む覚悟を持つこと」**です。
- 「やる」と決めるなら、「やらないこと」も明確にする
- 「進む」と決めるなら、「立ち止まらない自分」も受け入れる
まとめ:あなたが「断つ」と決めたとき、人生は動き出す
「いつかやろう」と思っていたこと。
本当は、もう始めるタイミングが来ているかもしれません。
- 今を守るか
- 未来を変えるか
その選択のときに必要なのは、“決める勇気”よりも、“断つ覚悟”。
あなたが本当に進みたい未来へ、一歩踏み出せますように。
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