39歳の落ちこぼれが世界を変えた日 〜マーベル創始者 スタン・リーの逆転劇〜
今、世界中で大ヒットしているマーベル映画。スパイダーマン、アイアンマン、アベンジャーズ…。もし、ある男の“ある決断”がなかったら、これらのヒーローは生まれていなかったかもしれません。
その男の名はスタン・リー。 彼は39歳まで「つまらない漫画」しか描けず、くすぶり続けた無名の編集者でした。しかし、そこから彼は人生を大逆転させます。
もしあなたが30代で「今のままでいいのか?」と悩んでいるなら、スタン・リーから学べることがあると思うので紹介します。
無名の編集者時代
スタン・リーは、若いころから漫画業界に携わっていました。しかし、彼が手掛けていた作品は、どれもありきたりなものばかりでした。
「ヒーローが悪党を倒す」というシンプルな構図に従い、スタン・リーは毎日、指示通りに漫画を描き続けていました。
その仕事に満足していなかったわけではありませんが、自分の創造力を発揮する場が無く、次第に「これが本当に自分のやりたいことなのか?」と悩むようになりました。
漫画業界での自分のキャリアに不安を抱えつつも、踏み出せる一歩を踏み出せずにいました。30代後半になり、彼の心は次第に焦りと疑念に包まれます。
- 「自分にはもっと違った仕事ができるんじゃないか?」
- 「このままで本当に良いのか?」
30代後半で人生の岐路に立たされ、スタンの心は揺れ動いていました。
妻からのアドバイス
日々悩んでいたスタン・リーはある時、妻のジョーンに相談をしました。ジョーンはいつも冷静で優しいアドバイザーでした。
「本当に描きたい漫画を描けばいい。どうせ辞めるなら、後悔しないように。」
ジョーンの言葉は、スタン・リーにとって目から鱗が落ちるような瞬間でした。彼女の言葉を胸に、スタン・リーはついに自分の本当に描きたかった漫画を描く決意を固めたのです。
その瞬間、スタンは「ヒーローは完璧でなければならない」という考え方を捨て、全く新しいヒーロー像を思いつきました。それが「スパイダーマン」だったのです。
誕生した新しいヒーローたち
スパイダーマン
スタンが創造した「スパイダーマン」は、ただのスーパーパワーを持つヒーローではありませんでした。
ピーター・パーカーは、ごく普通の高校生。お金に困り、恋愛に悩み、周囲からも馬鹿にされていた少年です。しかし、彼にはある特別な力が授けられます。それは、スパイダーマンとして人々を救う力。しかし、ピーターはその力の使い方を学びながら、常に人間的な葛藤を抱えていました。
完璧でないヒーロー像が、読者に深く共感され、大ヒットとなったのです。
アイアンマン
次に誕生したのは「アイアンマン」でした。
天才発明家であるトニー・スタークは、戦争で自らの武器がもたらした破壊と罪悪感に悩んでいます。その中で彼は「自分を変えなければならない」と決心し、アイアンマンとして、世界のために戦う決意を固めました。
アイアンマンもまた、弱さを持つヒーローであり、その成長と変化が多くの人々の心を打ちました。
X-MEN
さらにスタンは、「X-MEN」を生み出します。
差別や偏見と戦うミュータントたちの物語は、社会問題をテーマにした強いメッセージを発信しました。「違いを恐れず、他者を受け入れよう」というメッセージは、時代を超えて多くの人々に影響を与え続けています。
スタン・リーの成功
マーベル・ユニバースの誕生
スタン・リーが創り出したヒーローたちは、瞬く間に大ヒットし、マーベル・ユニバースとして成長を続けました。
映画、アニメ、ゲーム…と次々にメディアに展開し、現在の「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」にまで至ることとなります。
スタン・リーのヒーローたちは、世界中の人々に希望と勇気を与え、今もなお生き続けているのです。
スタン・リーの名言
“If you have an idea that you genuinely think is good, don’t let some idiot talk you out of it.”
(もし君に素晴らしいアイデアがあるなら、誰かの否定に惑わされるな)
“With great power comes great responsibility.”
(大いなる力には、大いなる責任が伴う)
“A hero is someone who is concerned about other people’s well-being and will go out of his way to help them.”
(ヒーローとは、他人の幸福を気にかけ、彼らを助けようとする人のことだ)
“The world may change and evolve, but the one thing that will never change is the way we tell our stories.”
(世界は変わり進化するかもしれない。しかし、物語を語る方法は決して変わらない)
“I used to be embarrassed because I was just a comic book writer… But entertainment is one of the most important things in people’s lives.”
(かつては、自分がただの漫画家であることに恥ずかしさを感じていた。しかし、エンターテインメントは人々の人生にとって最も大切なもののひとつなのだ)
“Excelsior!”
(さらなる高みへ!)
まとめ
「遅すぎることはない」
スタン・リーが39歳のとき、彼は人生を変える大きな決断をしました。もし、彼がそこで諦めていたら、スパイダーマンもアイアンマンも、私たちが知るマーベルも存在しなかったでしょう。
人生を変えるのに、遅すぎることなんてありません。
今日から行動、考え方を変えて理想の生活に向けて一歩踏み出していきましょう!
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